山田太郎の気づきノート

タスク管理や効率化、自分の活かし方を中心に、実践を通して得た気づきやコツを図解を交えて紹介します

【本の紹介】"発信力をアップさせる"ゼロからのやさしい図解

今回は「図解をやってみたいけど、どうやって初めていいかわからない……」と感じている人におすすめの本「"発信力をアップさせる"ゼロからのやさしい図解」についてご紹介します。

私自身、これを読んでから改めて図解の特訓をし、だいぶ成長を感じているので、ぜひ読んでみてくださいね!

note.muおすすめ度:★★★★★(5/5。おすすめ!)
読了日:2018/5/6
カテゴリ:実用書

本の概要

20年以上趣味で絵を描いていた著者がインフォグラフィックに出会い、図解を極めようと試行錯誤して手に入れた図解のアイデアや作り方をnote*1で公開したものです。

図解の元ネタになる文章の用意から着色しての仕上げまで、実例付きで丁寧に説明されていることが特徴で、この本がTwitterを中心とした図解ブームの引き金となり、#図解チャレンジという言葉も生まれました。

「図解で10年以上飯食ってます!」というベテラン感まではまだないものの、それが逆に親しみやすさ、距離感の近さにつながっていると感じます。

おすすめポイント

「ゼロからのやさしい図解」3つのおすすめポイント
この本のおすすめポイントは

  • 初心者の「そこが知りたい!」が書いてある丁寧な説明
  • 図解ネタが探しやすい「ツイート図解」という提案
  • 盛り上がった気持ちのままにその日から図解を始められるコンパクトさ
です。この後それぞれ詳しく説明します。

初心者の「そこが知りたい!」が書いてある丁寧な説明

最初のおすすめポイントは「初心者の「そこが知りたい!」が書いてある丁寧な説明」です。

私がこの本を紹介しようと思った大きな理由は、この図解にあるような「図解作成のステップをシンプルで丁寧に説明してくれていること」です。
図解屋流図解の4ステップ
私は図解やスライドデザインの本を10冊以上読んできましたが、こういう「初心者の「そこが知りたい!」が書いてある本は実はかなり少ないんですよね。

「キーワードをマーキング」「キーワード同士の関係性を判断」など、この手順が1つ1つ、作成過程の写真や画像付きで説明されているのがとてもありがたかったです。

また、これは好き嫌いがあると思いますが、この図解手順の写真や画像が「整いすぎていない」のも個人的には好印象でした。

図解の作成手順が乗っている本は多いですが、本という体裁にまとめる関係かどうしても「整いすぎている」ため、「あ~本のために画像を”作った”のか」となってしまい、距離感を感じがちでした。

しかしこの本は「整いすぎていない」のが逆に「実際に目の前で図解を書きながら説明してくれている感覚」にさせてくれ、よりイメージがしやすかったです。

ちなみに私が図解の世界に入るきっかけになった本「図で考えるとすべてまとまる」に

きれいにパソコンで作った資料だと、もう完成しているように見えるだろ?手書きだと、まだ考えている途中に見えるから、相手も意見が言いやすいんだ

という言葉がありますが、これに近い感覚です。

実際、私自身今も上記の図解を推敲や清書ごとに見返しています。

ということで、おすすめポイントの1つ目は「初心者の「そこが知りたい!」が書いてある丁寧な説明]です。

図解ネタが探しやすい「ツイート図解」という提案

この本のおすすめポイントの2つ目は「図解ネタが探しやすい『ツイート図解』という提案」です。
「ツイート図解」とはツイッターの書き込みを図解のネタにする」ことです。

図解をするときに意外とはまりがちなのが、

よし、この本を図解してみよう!
→情報がたくさん
→整理しているうちに飽きる
図解を書かずにやめてしまう

というパターンなのですが、ツイッターは140字という制限があるため情報量も自然と限られ、図解で一番楽しい「書く」というステップにより早く入ることができます。

また、たくさんの人が日々様々なことをつぶやいているので、図解のネタが豊富なのもいいところです(最近よく感じますが、図解もある程度慣れるまでは「まとまった練習」が必要です)。

私自身はツイッターはしていないのですが、この考え方を応用して名言集系の本から図解ネタを探すようにしたところ、読み返している本からも「おっ、これ図解にできるじゃん!」というネタをたくさん見つけることができるようになりました。

note.mu
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ということで「図解ネタが探しやすい『ツイート図解』という提案」がこの本のおすすめポイントの2つ目です。

盛り上がった気持ちのままにその日から図解を始められるコンパクトさ

3つ目のおすすめポイントは「盛り上がった気持ちのままにその日から図解を始められるコンパクトさ」です。

この本は文字数で言うと全体で1万字、メイン部分だと8,000字程度です。メイン部分は20分、全体でも30分あれば読みきれるでしょう。

私が買った時は900円だったので、正直単純な「情報量のコストパフォーマンス」だと紙の本にはかないません。

ただ、個人的にはそれが逆にいいと思っています。

本を読んでいてよくあるのが、

よし、このテーマの勉強をしよう!
→本を買う
→本を読む(平均7日程度)
読み終わる頃には初めの熱はだいぶ冷めている
→あまり行動につながらない

というパターンです。

しかし、この本は上に書いた通りカフェでさらっと読めてしまう分量なので

よし、このテーマを勉強しよう!
→この本を買う
→本を読む(30分)
盛り上がった気持ちのままその日から図解を始められる
→図解が楽しくなり書き続ける
というサイクルに入りやすい気がします。

私自身も本を読んだ後手順をまとめたりはするのですが、それが終わるころには「ああ……うん……今日は疲れたし、また明日以降時間が空いたらやってみるか」となることがしばしばでした。

それに対し、この本は読み終わって熱量が高いうちに他の人の図解を見たり、それを参考に自分の図解を工夫して書き始めることができました

最初はこの本でとにかく図解の楽しさに触れて書き始め、ある程度慣れてきたら他の本を読んでステップアップしていく、という方法がベストだと感じました。

買い方

この本はnoteの「有料ノート」という形式なので、noteに登録すると買うことができます

私自身、最初はこの本を買うためだけにnoteに登録しましたが、よく見ると図解に興味がある人がいっぱいいたりして現在はnote自体を楽しんでいます(図解のコミュニティは希少なんです)。

ぜひnote自体ものぞいてみてくださいね!(「#図解」というハッシュタグで検索すると、私が日々書いている図解も見れます)

まとめ

「ゼロからのやさしい図解」3つのおすすめポイント

  • 初心者の「そこが知りたい!」が書いてある丁寧な説明
  • 図解ネタが探しやすい「ツイート図解」という提案
  • 盛り上がった気持ちのままにその日から図解を始められるコンパクトさ

今回は「図解をやってみたいけど、どうやって初めていいかわからない……」と感じている人におすすめの本「"発信力をアップさせる"ゼロからのやさしい図解」についてご紹介しました。

私自身、この本を読んで図解の特訓をはじめ、かなり成長できたと感じているので、ぜひ読んでみてくださいね!
note.mu

まずは手を動かして図解の楽しさに触れるのが大事

*1:noteについて 自分で作った文章、イラスト、音楽、動画などを配信できるクリエイター向けのSNSのようなものです note.mu

【本の紹介】人生でやりたいことリスト100の作り方~質問で掘り出せる~

今回は「仕事ばかりの人生はつまらないけど、やりたいことが見つからない……」と感じている人におすすめの本、「人生でやりたいことリスト100の作り方」についてご紹介します。

私自身、この本の「やりたいことリスト」のおかげで今まで以上にやりたいことを見つけることができたので、ぜひ読んでみてくださいね!

  • 仕事ばかりの人生はつまらないと思っている人
  • 仕事も楽しいけど、他にもやりたいことを見つけたい
  • やりたいことを探していくつか試してみたけど、なんとなくしっくりこない

おすすめ度:★★★★☆
カテゴリ:実用書(やり方の本)

本の概要

うつ病を乗り越え今は電子書籍作家をしている著者による、「人生でやりたいことリスト100」について紹介した本です。掃除での自分の棚卸しから始まり、リストの作り方、実践する際の注意点などについて説明されています。

参考になったポイントと読みやすかった点

内容として、

  • まず掃除をして「残すもの=やりたいこと」と「捨てるもの=やりたいと思ったけど実はそれほどでもないこと」を把握する
  • リストにはすぐ叶うものも入れ、早めに達成感や充実感を味わう
  • 質問をガイドにすればやりたいことを見つけやすくなる
などが特に参考になり、今後に活かそうと思いました (後ほど詳しく紹介します)。

また、読みやすさの点で
  • 短くて読みやすく、かつ実行するためのポイントはきちんと押さえられているので、やる気があるうちにすぐリスト作りに取りかかれる
  • 自身の経験や著者の作ったリスト、達成できたものなどを紹介しており具体的
  • 実践するための補助ツール(やりたいことリストを作るための100個の質問)がある
などで配慮がされており、読みやすかったです。

まず掃除をして「残すもの=やりたいこと」と「捨てるもの=やりたいと思ったけど実はそれほどでもないこと」を把握する

内容紹介

やりたいことリスト100の作り方の概要は下の画像のようになります。
人生でやりたいことリスト100の作り方の流れ
ここで面白いのが、手順の最初に「準備(掃除)」とあるように、リストを作り始める前に掃除をすることを強く勧めていることです。

理由は、

  • 掃除していらないもの=一度はやりたいと思ったけど実際はそれほどでもなかったこと
  • 捨てずに残しておきたいものは今後もやりたいと思っていること
  • 掃除によりいるもの=やりたいと改めて思えることと、いらないもの=リストに入れないものを区別でき、やりたいことリストに無駄がなくなる

からだそうです。

考察

この「モノの整理を通して自分の価値観と向き合う」という考え方は、まさに先日紹介した断捨離と似たものですね。

また、それ以外でも
  • 自分の”実績”(モノを買う、そのあとに使う/使わない)を元に自己評価をする→自分の強みへの集中と強みでないことの廃棄、ふり返り全般
  • 新しいことを始める前に、まず古いものを捨てる→タスク管理、目標設定
などの点で仕事や実生活へも応用できると感じました。

リストにはすぐ叶うものも入れ、早めに達成感や充実感を味わう

内容紹介

個別の「やりたいこと」については、すぐにできること(最近連絡を取っていない友人にメールするなど)を入れることを勧めています。

理由は、達成感や充実感を早めに味わうことでモチベーションが上がり、リスト全体への取り組みがスピードアップするからだそうです。

なお、もちろんすぐできることだけにする必要もなく、

  • 世界一周旅行に行く
  • 最近連絡を取っていない友達にメールする
  • 10kmのマラソンを完走する

のように達成までの期間が違うものが混じっていても全然問題はない、ということです。

考察

この「すぐできることを入れて弾みをつける」という考え方は、1つ目と同じく断捨離とも共通しますね。
それ以外でも、

  • 大きくて何から手を付けていけばわからないタスクは、小さく分解して具体的に何をすればいいかわかるようにする
  • 人に教える時、まずは「誰でも失敗しようのないこと」から始めて成功体験を積ませ、自信をつける(中学生に小学校のドリルをさせるなども同じ)
  • 続ける技術などで、1日の目標はすぐできるものにまで分解する(スモールステップ)
などの点で仕事や実生活へも応用できると感じました。

また、「まずはすぐできる目標を決め、クリア出来たらもう一歩先の目標を入れる」というのもアリでしょう。

たとえば私の場合、俳句の本を読んだ後に

「俳句を3つ作る」という目標を設定
→達成したので新たに「俳句を10個詠む」を追加
→また達成したので「俳句を30個詠む」を追加

という形で目標が進化したものもあります。

質問をガイドにすればやりたいことを見つけやすくなる

内容紹介

この本では、やりたいことを100個見つけるために100個の質問を用意しています。自力では100個思いつかなくても、この質問に答えていけば自然に自分のやりたいことが見えてくるという仕組みです。

参考にこの100個の質問のうちいくつか紹介すると

  • 健康を維持、改善するために何をしますか?
  • 一番欲しいものは何ですか?
  • 一年間人生の休日をとるとしたら何をしてすごしますか?
  • あなたの大切な人をよろこばせるには何をしますか?
  • どんな家に住みたいですか?

などです。

ちなみに、「特に思いつかない」場合は「興味がない(または達成済み)」としてやりたいことを無理やり作り出す必要はありません。

また、複数の質問に同じ答えが出てきた場合、それは「自分の一番気になっていること」である可能性が高いのでマーキングして意識しておくとよいそうです。

個人的には図解の書き方と同じく、まずはあえて質問を見ずに行けるところまで自分だけで考えてみて、そのあとに他にやりたいことを見つけるために質問を活用するのがいいと思います。

ただ、上記の「答えなし」や「重複した答え」を把握するために質問自体には一通り回答するのがおすすめです。

ちなみに私は最初にリスト作ったときは63個までしか思いつけませんでした。細かくは覚えていませんが30個くらいは自力で、20個程度は質問の直接の回答として、残りの約10個はリストの質問から発想を広げて見つけたように思います。

参考に私のやりたいことをいくつか紹介すると

  • みそ汁を作る(達成済み)
  • 自室の断捨離をする(達成済み)
  • 隣の駅のおしゃれな図書館に行く(達成済み)
  • 体重67kgになる(未達成)
  • キーボードでお気に入りの曲を演奏できるようになる(未達成)
という感じです。

考察

この「具体的な質問をガイドに自分の欲求を掘り出す」という考え方は

  • 他人に質問する時は具体的な質問も組み合わせる(「気になることはありますか?」と漠然と聞くと「別に……」という人が「〇〇はどうですか?」と聞くと「あ、そういえば~」ということはよくあります)
  • 問題などへの打ち手やアイデアを考える際のヒント(質問という「型」を使ってあえて思考の幅を制限し、アイデアを出しやすくする)
などの点で仕事や実生活へも応用できると感じました。

この本を読んで私が実践すること、役に立ったこと

実践しようと思ったこと

  • 掃除をし、「いらないもの(やらないこと)」を明確にする
  • やりたいことリスト100を作る(健康の項目も入れて)
  • 3ヶ月後にリマインダーをセットし、やりたいことリストの進捗を確認する

まず本棚を中心に掃除をして自分と向き合い、リーダーシップやコミュニケーション、プレゼンなどは「やらないこと」として扱うことにしました。
また、「掃除をしてやはりやろうと思ったこと」として、「キーボードでお気に入りの曲を演奏する」がありました。

やりたいことリストを考える際はふせんに手書きで書き出し→エクセルに打ち込み、という手順にし、Evernoteに保存しました。エクセルは完了日を入れると色がつくようにし、見返すたびに自分のモチベーションアップに役立つように工夫しました。
エクセルで作成したやりたいことリスト。完了日を入れると自動的に達成したことの行が色付けされる

ちなみにやりたいことリストは当初の63個から、日々やりたいことを探したり(ボルダリングジムに行ってみる)、達成したものを進化させたり(近くの公園5つにサイクリングで行く)して記事を書いている今日現在(2018/4/30)では98個まで増えました。

役に立ったこと

実践してみた効果として、

  • すぐできることをいれたおかげで弾みがつき、現在98個中30個を達成できている。達成が増えるたびに自信にもつながっている
  • エバーノートに保存して、朝1日の計画を立てる時などに未達成のリストを見返して「すること」と「やりたいこと」を関連付けるのに役立っている
  • 未着手のものも多いが、とりあえずやりたいことを書きっぱなしで忘れることはない
などを実感しました。
正直、今まではやりたいことリストを作っても作りっぱなしで1週間後には忘れていたのですが、今回はこの本のおかげでうまく続いています!

まとめ

  • やりたいことリストを作る前に掃除をすることで「やらない方がいいこと」「やっぱりやりたいこと」が見えてくる
  • 「やりたいこと」は大きなものも小さいものも入れてよい。むしろ積極的にすぐ叶うものも入れることでやりたいことリスト全体にも弾みがつく
  • 100個の質問をガイドにすれば、やりたいことは案外たくさん浮かぶ

今回は「仕事ばかりの人生はつまらないけど、やりたいことが見つからない……」と感じている人におすすめの本、「人生でやりたいことリスト100の作り方」についてご紹介しました。

私自身、この本の「やりたいことリスト」のおかげで今まで以上にやりたいことを見つけることができたので、ぜひ読んでみてくださいね!

やりたいことは自分の中から掘り出せる

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questant.jp

【本の紹介】禅、比べない生活~「自分のものさし」で生きるヒントが書いてある本~

今回は「よく自分と他人と比べてしまい疲れる……」と感じているにおすすめの本、「禅、比べない生活」についてご紹介します。

私自身、どうしても人と比べて悩んでしまう(ブログのアクセス数とか……)ところがありましたが、読了後に悩むことが減ったので、ぜひ読んでみてくださいね!

  • 自分と他人を比べてしまい、自分にないものに落ち込んでしまう人
  • 結果にこだわり、他人と競争する意識が強い人
  • 他人のブログのアクセス数や読者数を見て「自分はダメだ」と悩んでいる人

おすすめ度:★★★★☆(4/5)
読了日:2018/4/16
カテゴリ:生き方・あり方の本

本の概要

禅寺の住職で庭園デザイナーであり、禅に関する多数のベストセラー・ロングセラーもある筆者が、人と比べず「自分のものさし」で生きるためのヒントを紹介した本です。

心に残った言葉と読みやすさ

心に残った言葉として

  • 自分の手法に自信が持てるようになれば、「あの人」を羨む気持ちも、「この人」の武器を妬む気持ちもなくなります
  • 「他人と全く比べない」のは難しいが、「他人と比べることと少し距離を取る」ことはできる
  • 一大事と申すは、今日ただいまの心なり
  • 比べる相手は他人ではなく自分にする
  • 結果自然成(けっかじねんになる。結果は自然にでてくるもので、コントロールできるものではない)
  • 「日々、工夫をすること」は「毎日を丁寧に生きること」
  • その人の価値は、常に"時価"ではかられる
  • 人生は、手ぶらで生きて、手ぶらで死ぬのがいい
  • 一生まねをしておったら、まねがほんまもんや
  • シンプルに生きるとは、まさしく、「本分を全うする」こと

がありました。

また、読みやすさの点で

  • 1つのテーマに3ページ前後で疲れている日でも気楽に読める量
  • 語りかけてくるような言葉づかい

などで配慮がされており、読みやすかったです。

以下、特に心に残った言葉3つを感じたこととともにご紹介します。

自分の手法に自信が持てるようになれば、「あの人」を羨む気持ちも、「この人」の武器を妬む気持ちもなくなります

「心に残った」どころか「心にグサッときた」というのが正直なところです。

私は本はそれなりに読んでいて知識はあるつもりなのですが、恥ずかしながら結果に十分つながっているとは言えません。

それがゆえに、「正解」を求めて腰が軽くなってしまっており、次々に様々な本や手法をとっかえひっかえしてしまう傾向があります。

そうすると当然結果はついてこないので(仮に「正しい方法」でも結果が出るにはある程度の継続が必要です)、また自身がなくなり別の「正解」を求めて他の方法に手を出し……やっぱり結果が出ず、「結果が出ている人がうらやましいなあ……」となるわけです。

ただ、この根っこは「(大きな意味での)結果を出せていない」というところにあるので、小さな成功を数えてまずはじっくり時間をかけて「自分の手法」を育て、自信をつけるのが一番だなあと改めて感じました。

「他人と全く比べない」のは難しいが、「他人と比べることと少し距離を取る」ことはできる

少し意外だったのが、本の中で何回か「競争社会に生きていること自体は変えられないし、他人と全く比べないのは非現実的」と述べていたことです。

てっきり「まったく比べなくていいんだよ」とやさしく語りかけてくるものかと思っていました。

ただ、確かに「まったく気にしなくていい」と考えるとかえってそれにとらわれてしまうこともありますし、私のようなタイプは完全に自分の殻に閉じこもってしまう場合もあります。

何より、「まったく比べない」より「比べることと少し距離をとる」の方が実践しやすい(こういう本を読んでいる人は少なからず人と比べて疲れているでしょうし)。

その辺を考えると、ここに書いてある通り「少し距離をとる」くらいのさじ加減が一番いいのかもと感じました。

一大事と申すは、今日ただいまの心なり

一大事とは、人生でもっとも大切なことという意味だそうです。つまり「今の自分の心を一番大切にしてあげなさい」ということですね。

私は7つの習慣の「影響の輪」の考え方(自分が影響を与えられる=変えられることに集中する)を普段から意識していますが、それでも変えられない過去のことや起こるかもしれない未来のこと(特に誰かに叱られないかとか……)が頭の中でループしてしまうことがあります。

そういう時にはこの言葉を思い出し「今、ここ、自分」に意識を戻すことで雑念に悩まされることがかなり減りました。

この本を読んで自分はどうありたいと思ったか

自分のやり方を自信が持てるまで煮詰め、「他人と比べなくても安心できる自分」でありたいと感じました。そのためには、まずは日々の「小さな成功」に目を向けることからですね!


自分の手法に自信が持てれば比べる必要はなくなる