山田太郎の気づきノート

タスク管理や効率化、自分の活かし方を中心に、実践を通して得た気づきやコツを図解を交えて紹介します

【本の紹介】手抜き力

こんばんは、山田太郎(仮名)です。

今回は、Facebookの過去ノートから加筆修正した

本の紹介です。今回の本は「手抜き力」です。

 

【手抜き力】

手抜き力

手抜き力

 

 おすすめ度★★★★☆(4/5)

 

時間を創り出し、更なる成果をあげるため購入。

 

「求められている本質にこだわり、他の『ムダ』な

部分には手を抜く」という本。

 

「優先順位を決めることを最優先事項にする」

「制限から完成形の枠をまず作り、その枠内で仕事を作る」

「インプットは教えることで定着し、再インプットを

省略できるので時間短縮になる」

「手の抜き方は相手に合わせる。形式主義にあえて

合わせるのが一番時間がかからないこともある」

 

など、仕事全体の設計からコミュニケーションまで

経験に裏打ちされた手法が紹介されている。

 

個人的には、伝える力を鍛える「15秒トレーニング」と

「ざっと見の練習」(いずれも齊藤孝氏が実際に

大学の授業の中で学生に教えている)が非常に興味深く、

実践してみようと思った。

 

また、上記にある「形式主義にあえて合わせるのが

実は一番時間がかからないことがある」という切り口は

とても面白い。

 

例えその時間は成果につながらなくとも、相手と議論するより

柳に風と受け流して「従った」方が、結局は時間が短くすみ

全体としては成果をあげるための時間をより多くできる、ということ。

 

これは、「自分のための完璧ではなく、顧客のための

最善を追い求めるために時間を使う」という原則を改めて

思い起こさせてくれる。

 

ただ、少し散文的というか、例の紹介がやや長く

全体としての内容が少し薄まっている感があるのが残念

(読みやすいと言えば読みやすいのだが……これ氏の

スタイルなのかも知れない)。

 

また、非常に多忙な氏の仕事を支える時間術を紹介する

なら、時間術をただの「時間を作る・ストレスを軽減する

ための方法」ではなく「限られた時間の中で最大の成果を

あげるための方法」と明確に定義しその切り口で全体を

構成すれば更にすばらしい本になったと思う。

 

とはいえ、類書にありがちな手法の列挙(この手の本は

手法が多すぎて圧倒されて実践に至らないこともしばしば)に

とどまらず、著者自身の経験から裏打ち(実証)され厳選

された手法が散りばめられている良書であることは間違いない。

 

時間管理に興味のある初心者から、ただの理論ではなく

実践を追い求める中級者まで広くおすすめできる本。

 

●今回の本(★★★★☆(4/5))

手抜き力

 

●今日の一言

「働く時間は、顧客のもの。自分のための完璧ではなく、顧客のための最善を」

「時間は最も枯渇する資源である」(ドラッカー