山田太郎の気づきノート

タスク管理や効率化、自分の活かし方を中心に、実践を通して得た気づきやコツを図解を交えて紹介します

【本の紹介】逆境を越えていく者へ

こんばんは、山田太郎(仮名)です。

 

今回は、本の紹介です。

今回は「逆境を越えていく者へ」です。

(プレゼン勉強会の記事は今週中にはアップできると

思われます。分量多すぎ……orz)

 

この本は、新渡戸稲造の「修養」と「自警」という

2冊の本から、逆境を乗り越える、というテーマで

いくつかの章を抜粋、編集したものです。

 

●関連記事(新渡戸稲造の本)

【本の紹介】武士道と修養 - 山田太郎(仮名)のメモ帳

 

 

では、さっそく紹介に行ってみましょう(^^)/

 

 

【逆境を越えていく者へ】

逆境を越えてゆく者へ

逆境を越えてゆく者へ

 

 おすすめ度:★★★★☆(4/5)

 

逆境の乗り越え方を学ぶため購入。

 

一言で言うと、編集がとても惜しい本。

 

新渡戸稲造の「修養」と「自警」から、

逆境に関するテーマの部分を抜粋したもの。

内容自体はなかなか深みがあるものの、

章立ての順番で損をしているように思えた。

 

内容としては

 

「どんなものであれ、一つのものに具体的に熟達すると

それが何であれ自ずと他のことにも通ずる原則が身につく」

「半端者ではなく悟りを開く境地まで達した人は、言うことも

ぱっと見も普通の人とほとんど変わらない。しかし、見る人が見、

聞く人が聞けばやはりその『普通』の中の深みがわかる」

「自分にとって自分の過去に優るものはない」(メーテルリンク

「自分が子どものころに欲しかったものなら、今の子どもがどれだけ欲しいか

わかるはず。自分がもらえなかったからと言って子どもに買わないのは間違い」

 

などが特に心に残った。また、

 

「知力が高く先や人が見える人ほど、それをコントロールする

意志力が必要」

「不都合なことを隠そうとするのは自分一人だが、見る人は幾千万。

どうせいつかはばれる。正を守って恐れることなかれ」

「行儀や作法だけであれこれ言う人は、友として付き合う価値がない」

「金言とは機会を逸することなく発した言葉。

機会を逸すれば君子も愚者と変わりない」

「凡人の習慣は、一生よりまずは3年5年を目標にする。それができれば

次の3年もきっとそのままできるだろう」

「頼み甲斐のない相手を恨むより、そんな人を頼りにした自分の愚かさを

恨もう」

「逆境を乗り越えた人は、しっかりしているが苦労しすぎて温かみが欠けがち

(がっしりした心の骨格に、ふっくらした肉付きをつけよう)」

「自分の向上に役に立たない金は持たない」

「自分を越えた大きな利益を考える時、他人をうらやむ気持ちは少なくなる」

「人は親分とか兄貴分とか呼ばれるようになって初めて、よく非を認めるようになる」

 

なども印象に残った。

 

ただ、上記のかなりの部分が後半以降で、最初の3分の1がやや漠然としていて

あまり引き込まれず、それで既に本書自体に「いまいち」という評価をして

しまっていたので、せっかくの言葉を十分味わい切れなかった感がある。

 

そういう意味では、意図があるとはいえ編集によりかなり損をしている気がした

(最初の3分の1で読むのを止めたらこれらの言葉にも出会えないのだから)。

 

正直、前半の時点では読み返すことはないと思っていたが、後半で見直して

やはりとっておこうと思った。

 

逆境に限らず、生きる際のものの考え方自体を広く示唆してくれる本なので、

割と万人におすすめできる。特に、それなりに結果を出してきてそろそろ

天狗になりがちな時期の人に勧めたい(逆境だけでなく順境の生き方にも

触れられているので)。

 

●今回の本(おすすめ度:★★★★☆(4/5))

逆境を越えてゆく者へ