【図解術】足さぬが華、なこともある
図解に慣れてくるとより「凝った」図解を書けるようになり、工夫することで1つの図解で表せることも増えてくる。しかし、それは必ずしもいいこととは限らない。
たとえば、
この図と
この図なら
1つ目の図の方がより多くの情報が図解に込められており、かつマトリックスの形式にもなっているので「図解単体での完成度」は高い。しかし、もし伝えたいメッセージが
今朝の記事(【今日の名言(2015/10/06)】知る者は言わず - 山田太郎(仮名)のメモ帳)の「本当にものを知っている人(達している人)は、むしろ黙っている」ということなら、むしろ2つ目の図の方が余計な装飾なくシンプルにメッセージを届けることができる。
逆に「黙っている人は無知とは限らない。言葉だけでなく立ち振舞いも見て、初めてその人のことがわかる」というメッセージなら、1つ目の図か最適となる。
図解に要素を足せるのが実力なら、足せるところをあえて足さないのも実力。図解は手段。足さぬが華、なこともある。見た目の華やかさに惑わされず、「本当に伝えたいものは何か?」この本質にいつも立ち返ろう。そうすればおのずと最適な答えは見えてくる
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