言葉のかけら(言葉の"年季")
知識があってその気になれば言えることを「まだ熟成が足りないから」とさりげなく口を閉ざせるような人になりたいものだ。
「言ってやろう」ではなく、何気ない会話の中でふと自然に出てくるようになったらその言葉はようやく「本物」。
自身の実践を経た厚みのある言葉でこそ、人を納得させる説得力があるもの。
年季の入った言葉の数は、その人の人生を映し出す鏡となる。
年季を入れるには、とにかく自分で考え抜くことと、それを日々実践すること。
言葉はいつも不確実なものだが、だからこそその厚みにはこだわりたい。
口から出す前にもう一度「この言葉の年季は十分か?」自分自身に問えるような人になりたいものだ
●関連
「昔の人は自分の言葉が行動に追いつかないのを恥じた」(論語)