山田太郎の気づきノート

タスク管理や効率化、自分の活かし方を中心に、実践を通して得た気づきやコツを図解を交えて紹介します

【論評・アドバイス・プレゼン】提案は「驚きの山」で

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こんばんは、山田太郎(仮名)です。
今回は、アドバイスの工夫3部作の最後として
「提案は『驚きの山』を意識して
”少しだけ”背伸びをする提案にしよう」という話です。

ちなみに今までの記事はこちら

yamadakameimemo.hatenablog.com
yamadakameimemo.hatenablog.com

「驚きの山」を意識する

第1回の記事では「アドバイスでも聞き手の
感情をデザインする」と言う考え方から
まずは全体像として「アドバイスにも
ストーリーを作ろう」ということを提案しました。

そして、前回の第2回は、「ほめる→提案する→ほめる」の
サンドイッチフォーマットの最初の
「ほめる」について、ほめる順番を工夫して
「ほめ方を『加速』しよう」という話でした。

今回は、それらを受けて、ほめた後の
提案部分について。一言で言うと
「”少しだけ”背伸びをする提案をしよう」
ということです。

難しすぎても「驚き」は少ない

実はここでポイントになるのは『少しだけ』背伸びを
するという部分です。

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スライドの左3分の1の部分、アドバイスの「提案」が
簡単すぎると、「驚き」が少ない、と言う部分は
詳しい説明は不要だと思います。簡単すぎては
挑戦しがいも乗り越え甲斐もないということですね。

ただ、アドバイスする立場の人がむしろ
注意しなくてはならないのは、右3分の1の
「本人のレベルを超え過ぎた提案」です。

自分がアドバイスを受ける立場のことを思い出して
欲しいのですが、多少背伸びをするくらいの提案なら
本人も「やるぞ!」とやる気を出してくれます。

ただ、あるレベルを超えると

「おいおい、それは現実的には
ちょっと難しいんじゃないか?(´゚д゚`)」

と動揺し、最後は

「こんな無理難題もう聞きたくない!(´Д⊂ヽ」

と聞く耳を閉ざしてしまいます。

「そんなの本人の根性次第だ!」という意見も
あるのですが、理由が何にせよ本人が受け入れ、実行
してくれなくてはせっかくのアドバイスも
価値を発揮できません(^^;)

サービス精神旺盛な「上級者」ほど要注意!

私自身、反省するところ大なのですが、
実はこの「レベルの高すぎる提案」は、アドバイス
する側のレベルが高ければ高いほど起こりやすく
なります。

アドバイスする側もどうしても自分の「気づき」
(真新しさ)を元にする提案を選んでしまいがちです。
特に、サービス精神旺盛な人ほど、「今まで聞いた
ことのないアドバイス」をしようと頭をひねるもの。

そうすると、そもそも「アドバイスをする立場の人=
アドバイスを受ける側よりも上級者」の
「驚き」を基準にしてしまうので、どうしても
無意識にスライドの右3分の1の「やる気ダウン
ゾーン」の「高度すぎる」提案をしてしまいがち。

そして、「がんばってアドバイスしたのに、
なんで受け入れてもらえないんだろう?」と
頭をひねるわけです(少し前の私がまさに
これでした(^^;))。

自分ではなく、相手のレベルに合わせた提案をしよう

そして、解決策ですが、

  • 「相手は自分とは違う」という前提をもう一度思い出す
  • アドバイスする相手のレベルを分析し、それに合わせた提案を選ぶ

この2つです。

1つ目は上に既に書きました。

2つ目は、アドバイスする立場の人なら、しっかり
分析すればおそらく提案もいくつか思いつくはず。

その後に、もう一度本人のレベルとスライドにある
「驚きの山」を思い出し、山の頂上に近い提案を選ぶ、
ということです。

おわりに

ということで、最後の第3回は

「提案は『驚きの山』を意識して
”少しだけ”背伸びをする提案にしよう」

という話でした。

終わって見ればなんというありふれた結論(^^;)

ただ、わが身を振り返っても「背伸びさせすぎる提案」を
結構してしまっていたなあと思ったので、
ありがちな落し穴として記事にまとめてみました。


さて、これでアドバイスの工夫3部作が全てと
なりますが、この3つの記事の根底にあるのは

「アドバイスは聞き手に受け入れて
もらえなければ無価値。聞き手の感情にも
配慮してより『受け入れてもらえる』アドバイス
にしよう」

という考え方です。

今回の3つの工夫は、基本的には「高度な
アドバイスの仕方」というより、「既に
手元にあるアドバイスの『材料』を、
どうすればより伝わるようになるか」という
考え方で書いてあります。

その分、比較的やりやすいはずなので、
相手、そして自分自身にもより気持ちいい
アドバイスになるように、ぜひ一度試してみて下さいね(^^)/

私自身も今後も実践し、また気づきがあれば
共有していこうと思います。
お読みいただき、ありがとうございました!\(^o^)/



◆補足
これはトーストマスターズクラブで3分程度の
まとまった時間をとって行う「論評」を念頭に
しているので、日常でさらっと他の人をほめる時に
使うには少し工夫が必要かも知れません。

ただ、例えば面談など少しじっくり話せる場なら活用できる
でしょうし、考え方自体は広く応用できるので、
ぜひ一度試してみて下さいね(^^)/

これはトーストマスターズクラブで3分程度の時間をとって行う
「論評」を念頭にしているので、日常でさらっと他の人を
ほめる時に使うには少し工夫が必要かも知れません。
ただ、例えば面談など少しじっくり話せる場なら活用できる
でしょうし、「相手の感情の流れ(傾き含む)をデザインする」という
考え方自体は広く応用できるので、ぜひ一度試してみて下さいね(^^)/


●関連記事
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●こぼれ話
実は縦軸は「許容度」にする案もあったのですが、
やはり聞き手にとっての「新しさ」というのを
強調したかったので、「驚き」を選びました。

あと、スライドがちょっとレベルアップしたのは、この会の
おかげです(^^)/
yamadakameimemo.hatenablog.com