【今日の名言(2016/1/31)】仁は射の如し
「仁は射の如し。
射る者は己を正しうして後に発す。発して中らざる(あたらざる)も、己に勝つものを怨みず。これを己に反求するのみ」(「孟子 ビギナーズクラシックス 中国の古典p77)
「仁を行うのは矢を射るようなものだ。矢を射る者は、まず自分自身を正しくして、それから射る。射て的中しなかったとしても、自分に勝ったものを怨むようなことはしない。自分を反省するだけだ」という意味だそうです。
結果としての「勝ち負け」はあるにしても、結局は「自分(の射た矢)」と「的(の中心からの距離)」の2つだけの問題。そして、自分自身ができることにただ最善を尽くすのみ、ということでしょう。仁に限らず万事に当てはまることだと思います。
もちろん、勝てばうれしく、負ければ悔しいのが人情。そしてそれがバネになることもあるでしょうが、基本的には自分を高める努力が「本」(根幹)で勝ち負けの結果は「末」。
できるだけ周りに左右されず、自分と的(あるべき姿)の2者を見据え、日々反省しながら少しでも近づけていくようにしたいですね(^^)/
●関連
「影響の輪(※)」(スティーブン・コヴィー)
※自分の周りのできごとを自分が変えられる「影響の輪」の内外に分け、影響の輪の中の出来事に時間と労力を集中しよう、という考え方
●今回の出典
孟子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典<ビギナーズ・クラシックス 中国の古典> (角川ソフィア文庫)
- 作者: 佐野大介
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川学芸出版
- 発売日: 2015/02/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る