【今日の名言(2015/10/06)】知る者は言わず
「知る者は言わず、言う者は知らず。(中略)其の鋭を挫き、其の紛を解き、其の光を和らげ、其の塵に同ず、是を玄同と謂う」(老子)
(本当に知っている人は何も言いません。わかったようなことを言う人はほんとうのところを知っていないのです。(中略)鋭い感覚があってもにぶく見せかけ、複雑な知恵があっても単純に処理し、才知の輝きがあってもぼんやりとして、世俗のちりやごみにまぎれて生きていく、これを深遠な(世俗との)同化(玄同)と言います)
出張先なので色々と見にくくてすいません(^^;;
それについて語るに足るほど知らない(無知な)人は黙っていますが、それについて真理に到達した人も、また「語り尽くせない」ことを知るがゆえに黙っている、ということのようです(図では左下の「無知」=そのことを知らない人、「知」=中途半端に知っている人、「達」=真理に到達している人、と考えて下さい)。
黙っているというだけでは、その人がどちらかはわかりませんね(立ち振舞いなどでなんとなくはわかりそうですが)。
私自身はブログを書いていることからもわかるように「語りたい」人なので(笑)、せめて自分が「達していない」ことだけは常に自覚しようと思います。
また、後半部分は「自分の全てをわざわざ見せず、周りとの距離を置き過ぎずに生きていく」という意味ですね。
特に「複雑な知恵があっても単純に処理し〜」のくだりは、自分の考えの筋道をついつい全て話してしまい「理解の負担」を相手にかけてしまいがちな私は特に肝に銘じたいものです(^^;;(後進育成のために意図的ならとにかく、癖ととして常にやってしまっては問題です)。
己を知り無理をせず、バランスのとれた生き方をしたいですね( ^ ^ )/
⚫︎今回の出典
老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典<ビギナーズ・クラシックス 中国の古典> (角川ソフィア文庫)
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