【プレゼン・スピーチ】私の分析作法(2015/12/27追記)
最近スピーチ・プレゼン分析やアドバイス絡みの記事を
良く書いていますが、そういえばスピーチや
プレゼン分析の「手順」って、聞いたことがありそうで
意外にないことに気づきました。
ということで、ニーズがあるかわかりませんが(笑)、
参考までに私の分析手順を紹介してみます。
実はこれ、楽屋裏系の若干恥ずかしい記事なので、
ぜひ応援・叱咤激励のコメントお待ちしております(^^;)
大まかな流れ
私がプレゼンを分析する時は、だいたい以下の流れでやっています
- リアルタイム分析
- 分析の「軸」(メッセージ)の確認
- メッセージと3つの切り口での分析
- チェックリストを使った分析
- アドバイス選択/まとめと「まねポイント」
以下、それぞれについて少し詳しく説明していきますね
(私の場合は主に「アドバイスするために
分析する」のを主な目的としています。ご了承ください)。
リアルタイム分析
まずプレゼンやスピーチを聞きながら内容を
メモし、並行して良かった点や気になった点や
提案を書いていきます。
私は一目でわかるように、プレゼンの内容は青、
分析内容は緑、重要なポイントは赤で書き分けています
(ペンの色を変えるので若干のタイムラグはありますが、
全て同じ色だと見返すのがとても大変です……)。
また、プレゼン内容に関してはマインドマップ
(”もどき”(^^;))で整理しています。
この辺は色々な考え方があると思いますが、
私は話の構造やボリュームが一目でわかる
この方法が見やすくて好みです。
ちなみに、経験的に話の内容をメモしないと
どうしても漠然とした分析しかできない
(特に「内容=話の価値」が手薄になる)ので、
少し忙しいですが必ず内容もメモするように
しています(記憶力が悪いもので(^^ゞ
また、見返す時のことを考えて、聞きながら
感じた序論、本論、結論にそれぞれ区切りを
書いたり、経過時間もメモしておきます。
(精度の高いアドバイスをするには
「これを入れて」だけでなく「これを入れて、
その代り聞き手の立場でやや優先度が落ちる
この部分を減らしてはどうか?」まで必要なので)
分析の「軸」(メッセージ)の確認
一通り聴き終えたら「第一印象」と
「受け取ったメッセージ」を考え、メモします。
時間がない時はこの時のように「メッセージ」
だけのこともありますが、メッセージだけは
必ずきちんと「言葉にして」います。
プレゼンテーションは「よりメッセージを効果的に
聞き手に届ける」ために行うものだからです。
「プレゼンテーション」は独立して存在するのではなく、
あくまでもメッセージとの関係性で存在するものです。
言い換えれば、メッセージはプレゼンを分析するに
あたっての最も重要な「軸」になります。
文字にすると当たり前ですが、慣れてくると意外に
忘れがちなので、私は手順として組み込んでいます(^^;)
ちなみに、ここではあくまでも「受け取ったメッセージ」
で「伝えたかったメッセージ」ではありません。
「伝えたかったメッセージ」は本人でないとわかりませんし、
この2つがずれていた、というのも話し手にとっては
とても価値のある情報になるからです。
時間がある時は、フィードバックシートに
第一印象とメッセージの両方を書き込みます。
メッセージと3つの切り口での分析
メッセージを軸に、想定する聞き手と
ゴールのことを考えながら
- 内容
- 構成
- 伝え方
の3つの軸で効果的だった点と気になった点を再度考えます。
今回は左に書いてあるあたりが追記分です。
「構成」と「伝え方」についてはプレゼンを
聞きながらのリアルタイム分析でもかなりの
部分がわかります。
反面、「内容」(話自体の価値や聞き手に
合っているか)に関しては、経験的に
聞きながらだと分析しきれないことが多いです。
なので、プレゼン後は「内容」を特に
意識しながら分析を追加します。
チェックリストを使った分析
つい最近始めた方法で、フィードバック
シートに書いてある項目をチェックリスト
として使い、1つ1つ細かくチェックしていきます。
フィードバックシート
チェックリストとして使って追加で思いついたこと
しっかり考えているつもりでも、細かく詰めると
意外に漏れがあるものです(^^;)
(限られた時間内でのアドバイスなら逆に
ここまでしない方がいいかも知れませんが、
私の場合はあくまでトレーニングなので)。
アドバイス選択/まとめと「まねポイント」
私は「論評」(アドバイス)の技法も
訓練しているので、分析した内容を
メッセージを軸にまとめ、
「特に良かった点」を3つ、提案を1つ選びます。
ここで「自分が次回以降まねしたいと
思うこと」も選びます。
アドバイスを選ぶ時重要なのは「話し手のレベルに
合わせる」ことと「アドバイスの数を絞る」こと。
特にある程度分析に慣れてくると、本人の
レベルを超えた”自分(アドバイス側)に
とっては新鮮味のある”提案をしたり、
やたらたくさんのアドバイスをしたくなるものです
(私がそうだっただけかも(^^;))。
でも、自分がアドバイスを受ける立場なら、
やっぱりそんなアドバイスは困ります(苦笑)。
アドバイスはあくまでも相手の成長を
祈ってするもの。
3つのほめポイントで相手を激励し、
少し背伸びする提案でより上を目指してもらいましょう。
アドバイスの順番を組み立てた後は、
ポイントをスケッチブックに書いて
アドバイススピーチを行って終了です。
●関連記事
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おわりに
さらっと気の利いた記事を書こうと思ったら、
またしてもやたら”重い”記事になってしまいました(^^;)
ただ、それだけに私の意図含めかなり詳細に
書けたと思うので、独学ではありますが
少しでも迷える人の参考になればと思います。
何か感想、お気づきの点などあればぜひコメント下さいね(^^)/
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m