【本の紹介】菜根譚
- 作者: 中村璋八,石川力山
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1986/06/05
- メディア: 文庫
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おすすめ度:★★★★☆(4/5)
論語、中庸、大学などを一通り読み、「しなやかな徳」を身につけるため購入。菜根譚自体は超訳や角川書店のビギナーズクラシックスは読了済みだが、読み返しを前提に全訳書が欲しいのもあって手に取った。
儒教だけでなく仏教や老荘思想の影響も強く受けており、「作為を捨て、自然のままを受け入れる」という思想を詩的な表現も交え教えてくれる。
「足るを知る者は仙境」(全ての現実の問題も、満足することを知る者にとっては仙人の住む理想郷のようなもの)と言う言葉が特に印象に残った。
ただ、表現は変われど内容としては繰り返しがかなり多く、個人的には表現含めより直接的な論語や中庸、大学の方が好みだった。
400ページを超える文庫としてはかなり厚い部類で前述の通り繰り返しも多いが、印象に残った部分を読み返すことでポイントを押さえて「しなやかな徳」を身につけられるように感じた。またしばらく時間を置いて読み返してみようと思う。
前述の思想の三位一体が興味深く、学びに厚みを与えてくれるので中国古典を読むなら一度は目を通すことをおすすめする
●今回の本
菜根譚 (講談社学術文庫)
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