山田太郎の気づきノート

タスク管理や効率化、自分の活かし方を中心に、実践を通して得た気づきやコツを図解を交えて紹介します

【名言・あり方・人材育成】やり方は鋭く、あり方は丸く

今日は、ここ半年(実際はおそらくそれ以上)で一番衝撃を受けた言葉を紹介しようと思います。以下はちょっと長いですが今読んでいる「修身教授録」から。

「知識とか技術というような、いわば外面的な事柄については、一般的には短所を補うと言うよりも、むしろ長所を伸ばす方が、よくはないかと考えるのです。


ところがこれに反して、自分の性格と言うような、内面的な問題になりますと、私は、長所を想像するよりも、むしろまず欠点を矯正することから始めるのが、よくはないかと考えるものです。


(中略)


今大きな立場から見ますと、知識や技能の場合は、欠点を補うと言う努力は、その割に効果が少ないが、これに反して長所の方は、わずかな努力でも大いに伸びるものであります。


(中略)


すなわち人間の性格上の問題としては、自分の欠点を反省して、これを除くという努力が、実はそのまま、長所を伸ばすということになるわけです。


すなわち精神界にあっては、長所と短所とは別物ではなくて、同一物であるが、ただそれが反省によって浄められるか否か、ただそれだけの相違に過ぎないということです」(修身教授録p348~351)


いやこれはたまげました……あまりの衝撃に思わず天を仰いでしまいました(^^;)

私はシンプルに「強みを伸ばす」派だったのですが、言われてみれば確かに内面的な部分についてはこのような面はありうると気づかされました。

また、欠点を補い円熟味をつけることで、人格的にもバランスの取れた「中庸」の状態に近づけるとも言えます(略していますが「特定の性質を自己反省せずにただ野放図に”伸ばす”のは結局欠点となる」という趣旨の記載もあります)。


私なりにまとめてみると、

「やり方は鋭く、あり方は丸く」

という感じでしょうか。

「外面的な知識や技術=やり方」であり、「長所を伸ばす=鋭くする」、ということで、同じく「内面的な性格=あり方」であり「反省により欠点を補う=凹みを直し、丸くする」ということです。


やり方とあり方、言うまでもなく人としていずれも重要なものです。「やり方は鋭く、あり方は丸く」、私自身も今後実践していきたいと思います(^^)/


●今回の出典

修身教授録 (致知選書)

修身教授録 (致知選書)