山田太郎の気づきノート

タスク管理や効率化、自分の活かし方を中心に、実践を通して得た気づきやコツを図解を交えて紹介します

【本の紹介】図解 使える失敗学

図解 使える失敗学 (図解 1)

図解 使える失敗学 (図解 1)

おすすめ度:★★★★☆(4/5)

読了日:2017/3/29

底本:なし

1.読んだ目的

最近また増えてきたうっかりミスの予防(目標:月1回以下まで減少)

2.本の概要

失敗学会の重鎮による個人の仕事に活かすための失敗学の本。見開きで左が図解、右が説明文で読みやすい。反面、逆演算などの考え方のポイントになる部分については実地で活かすためにもう少し説明が欲しかった感もある

3.ポイントと示唆、すること

✔行動チェックリスト
◻︎何かをするときはまず「先人の遺産」を学ぶことから始める
◻︎失敗直後は誰でも気落ちする。大事なのはそれを受け入れ、エネルギーの回復を待つこと
◻︎何よりも大切なのは「失敗を苦にして人が死ぬ」ことだけは避けること
◻︎何かをする(特に判断)ときは常に「お天道様に向かって堂々と話せるか?」自問する
◻︎自分のミスは必ず振り返り、それをチームで共有する(弱みも活かす)
◻︎変更をしたときは毎回「これは誰が知るべきか?」立ち止まって自問する。また、変更時の連絡先は記録してマニュアル等に入れ込むのが望ましい(それでも自問は忘れないように)
◻︎失敗から学ぶときは、「当事者がその時何を考え、どんな心理状態でどう行動したか」を「当事者自身の口から」語ってもらうのがベスト。客観的な報告書などはあまり役に立たない
◻︎新しいことはもちろん、見込みは「最悪のパターン」を毎回考える習慣をつける(「最高」「普通」「最悪」の3パターン)

①失敗は時や場所を変え繰り返される。自分自身で最少の失敗をし、シミュレーションなどで他人の失敗から上手に学ぶのが失敗予防の近道
【示唆と行動】
→まずは先人から学び歴史をショートカットする。ただし、どちらにせよその先では失敗するので覚悟はしておく
→何かをするときはまず「先人の遺産」を学ぶことから始める

②失敗直後は誰でも気落ちする。大事なのはそれを受け入れ、エネルギーの回復を待つこと
【示唆と行動】
→「頭の中の嵐」は避けられない。じっと耐えて残ったエネルギーを温存するのも仕事のうち

③何よりも大切なのは「失敗を苦にして人が死ぬ」ことだけは避けること
【示唆と行動】
→時には逃げることもよい。また、自分だけでなく他人の失敗にもこのスタンスで接する

④失敗の評価には客観的な絶対基準はないが「お天道様に向かって堂々と話せるか」が一つの基準になる
【示唆と行動】
→失敗に限らず、自分自身の行動全般の指標として有用。「自分の子供に胸を張って語れるか」でもよいだろう
→何かをする(特に判断)ときは常に「お天道様に向かって堂々と話せるか?」自問する

⑤失敗は放置していると成長するし、失敗の培地には無数の「失敗の種」がある
【示唆と行動】
→「ミスの雪玉」は動き出し始めに叩くのが一番。なお、幸か不幸か自分はミスが多い性分
→自分のミスは必ず振り返り、それをチームで共有する(弱みも活かす)

⑥「途中変更」は失敗の温床。伝達・手配漏れが起こらないような仕組みを作る
【示唆と行動】
→変更をしたときは毎回「これは誰が知るべきか?」立ち止まって自問する。また、変更時の連絡先は記録してマニュアル等に入れ込むのが望ましい(それでも自問は忘れないように)

⑦失敗から学ぶときは、「当事者がその時何を考え、どんな心理状態でどう行動したか」を「当事者自身の口から」語ってもらうのがベスト。客観的な報告書などはあまり役に立たない
【示唆と行動】
→言うは易く行うは難し。「安心して語ってもらえる環境」の整備が肝か
→まずは自分からミスを発信してみる?(慎重に)

⑧何かを作るときは「仮想演習」で失敗パターンをシミュレーションしておくとよい
【示唆と行動】
→新しいことはもちろん、見込みは「最悪のパターン」を毎回考える習慣をつける(「最高」「普通」「最悪」の3パターン)

⑨最終的に全体を評価する作業は必ず一人が行わなければならない。その際「視点まんだら」などのツールが役に立つ
【示唆と行動】
→今はまだそれだけの力量はなく、様子見。ただし、将来にむけて覚悟はしておこう

★示唆のまとめ(統合) ※一言で

「初めての失敗」はほとんどない。「過去と他者から学び、シミュレーションする」ことが、失敗予防の近道

4.3か月後にどうなっていたいか

◻︎何かをする(特に判断)ときは常に「お天道様に向かって堂々と話せるか?」自問する
◻︎自分のミスは必ず振り返り、それをチームで共有する(弱みも活かす)
◻︎変更をしたときは毎回「これは誰が知るべきか?」立ち止まって自問する。また、変更時の連絡先は記録してマニュアル等に入れ込むのが望ましい(それでも自問は忘れないように)

こんな人におすすめ!

毎ページに図解入りでとても読みやすい失敗学の本で、興味がある人の入門書に最適だと感じました。この本を読んだ後、逆演算など重要な考え方については類書で学ぶ、という順序だとスムーズに全体像と深掘りのバランスが取れると思います。

「気を付けているけど、ケアレスミスがなかなか減らない……」という人はぜひ一度読んでみてくださいね。きっと役に立つヒントが見つかるはずですよ!(^^)/

今回の本

図解 使える失敗学 (図解 1)

図解 使える失敗学 (図解 1)