山田太郎の気づきノート

タスク管理や効率化、自分の活かし方を中心に、実践を通して得た気づきやコツを図解を交えて紹介します

【本の紹介】部下を定時に帰す「仕事術」

部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~

部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~

おすすめ度★★★★☆(4/5)

読了日:2017/05/24

底本:職場の問題地図、マニャーナの法則、GTD
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1.読んだ目的

チームを定時に帰すための指示出し、動き方を学ぶ

2.本の概要

東レ研究所所長でワークライフバランスのシンボル的存在の著者が、仕事の激務と妻が肝臓病とうつ病で度重なる入院を乗り越えて来た経験から編み出した仕事術を紹介した本。

文章の流れなど微妙に読みにくい部分もあるが、経験からの具体的なアドバイスは一見の価値あり

3.ポイントと示唆、すること

✔︎行動チェックリスト
◻︎成果は能力ではなくやり方で決まる。いい仕事をしたければ「仕事の方程式」を作り上げること
◻︎デッドラインは実際の締め切りの3日前(大型の仕事なら7日前)にする
◻︎カレンダーに「自分の時間」も日、週単位で書いておく
◻︎何かをする時はまず「前例探し」から始め、時間と成果の費用対効果を最大化する
◻︎「メモ帳」でのベタ打ちでもいいので、報告や記録は基本書いてから行う(正式な報告書が必要になった時の流用も可能)
◻︎「この件に関してはAとBの選択肢がありますが、私はこう言う理由でAを取りたいと思います」のように選択肢と結論から手短に話す
◻︎迷ったら「あの上司ならどう判断するだろうか」と考える
◻︎「ありがとう」と「ごめんなさい」はきちんと言える人になる
◻︎部下には「正面の理、側面の情、背面の恐怖」を使いながら仕事を進める


①成果は能力ではなくやり方で決まる。いい仕事をしたければ「仕事の方程式」を作り上げることが重要(p24)

【示唆と行動】
→個人(自分)だけでなくチームとしての「方程式」を編み出す
→まずメンバーの「得意技」を知る(直接聞いてみる)

②デッドラインは実際の締め切りの3日前(大型の仕事なら7日前)にする(p48)

【示唆と行動】
→予定外のことは当然起こるもの(他人含め)
→実行

③本当の意味で自分だけのために使える時間は「空き時間」の3割だけ(p52)

【示唆と行動】
→カレンダーに「自分の時間」も日、週単位で書いておく(「空き時間」は記入済み)

④書庫の中に「答え」はある。指示を受けたら過去のファイルリストから流用し、最近のデータと自分の知恵を付け加えて提出する(p73)

【示唆と行動】
→「車輪の再発明」をしないのはどこの領域でも重要
→内容で悩むならまだしも、書類の場所やまとめ方の書式など「形」で悩むのはロスが大きい
→何かをする時はまず「前例探し」から始め、時間と成果の費用対効果を最大化する

⑤少しでも複雑なこと、高度なことは文書も作って説明する(p80)

【示唆と行動】
→自分は「書く・読む」のコミュニケーションの方が得意
→「メモ帳」でのベタ打ちでもいいので、報告や記録は基本書いてから行う(正式な報告書が必要になった時の流用も可能)

⑥「この件に関してはAとBの選択肢がありますが、私はこう言う理由でAを取りたいと思います」のように選択肢と結論から手短に話す(p115)

【示唆と行動】
→選択肢も提示し、最終的には「上司に選ばせる」のがミソ
→この提案系なら上司の「判断の負担」も少なく、組織としても省エネになる
→実行

⑦迷ったら「あの上司ならどう判断するだろうか」と考える(p122)

【示唆と行動】
→尊敬する人(私の場合はドラッカー )を思い出すことで、単に理論的な整合性だけでなく、「お天道様に胸を張れるか」まで考えられる
→実行

⑧リーダーというのは幼稚園のときに教わったことをきちんとできる人(p146)

【示唆と行動】
→「ありがとう」と「ごめんなさい」はきちんと言える人になる

⑨部下には「正面の理、側面の情、背面の恐怖」を使いながら仕事を進める(p183)

【示唆と行動】
→恐怖はさておき、「理」に偏りがちなので指示を出す時は「側面の情」をチェックする

★示唆のまとめ(統合) ※一言で

チームを早く返すためには「チームの仕事の方程式」を固めること。特に自分だけでなくチームでのコミュニケーションでのロスを最小限にすることを心がける

4.3か月後にどうなっていたいか

①チームメンバーの「得意技」がわかり、「チームの方程式」がある程度固まっている
②他人に説明する時は簡単でもいいので原則文書も作って説明する

こんな人におすすめ!

東レ研究所所長でワークライフバランスのシンボル的存在の著者による、公私ともの激務の経験から編み出した仕事術を紹介した本。

文章の流れなど微妙に読みにくい部分もあるものの、公私の修羅場を潜り抜けてきた経験からの具体的なアドバイスは一見の価値あり。その中でも特に「チームの方程式を作れ」という言葉が印象に残りました。

「人に指示を出す立場になり、プレイヤー時代と勝手が違ってとまどっている」という人はぜひ一度読んでみてくださいね。きっと役に立つヒントが見つかるはずですよ!(^^)/

今回の本

部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~

部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~