山田太郎の気づきノート

タスク管理や効率化、自分の活かし方を中心に、実践を通して得た気づきやコツを図解を交えて紹介します

【TMC・イベント】ありがとうTMC

明日で4年半近く続けてきたTMC(トーストマスターズクラブ)を退会することになりました。

それにあたり、メンバーに送ったメールを記念にこちらにも載せておこうと思います。

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こんばんは、山田太郎(仮名)です。

明日が私の最後の例会ということになりますが、スピーチより
文章(メール)の方が得意なので、後に残る人の参考に
メールで自分自身がTMCの経験で得たことを3つ、
今後に向けての抱負を一つお伝えしようと思います
(まるで論評のようですが(笑))。

なお、結構長い(約2300字)なのでお時間ある時に読んでいただいた
方がいいかもしれません(汗)。



1つ目は「自分にあった経験」。
正直、今は本もネットも情報が多い時代なので、
トーストのテーマである「コミュニケーションとリーダーシップ」
についても、少なくとも基本マニュアルレベルのことは
知識的には独学は可能だと思います。

ただ、逆にその先の「経験」を積むことができるのが、
やはりTMCの最も大きな魅力です。
これは入会当初から感じていたし、4年たった今も考えは
変わっていません。

特に私の場合、逆説的ですが経験を通して「自分に向いていないこと」を
自信をもって言えるようになったのが4年間の最も大きな収穫だったと
思います。

4年間で自分なりに色々工夫して「精いっぱいやった」からこそ、
「これは自分に向いていない(=自分の戦う土俵ではない)」と
“自信を持ってあきらめ”、得意分野(自分の土俵)により専念する覚悟が
決まりました
(「弱みより強み」とは言っても、気を抜くとつい弱みの克服に
時間を使ってしまうものです)。

“向いていないもの”とは、具体的には、スピーチ(笑)や
テーブルトピックスです。

たとえば、自分の経験や情緒的な部分を前面に出すスピーチが苦手なら、
人前で話す時はあくまでも説明を主眼とするプレゼンテーションの分野で
勝負をする(こちらも情緒的な部分が全くないわけではないですが)。

テーブルトピックスのような「臨機応変さが必要となる場面」に
ついては、「事前に準備をする」という対応、具体的には、
電話する前には必ず話す内容のメモを作り、それを読み上げるイメージで
対応する、講演会や会議の質問などには事前に想定Q&Aなどを作る、
などです。

カンのいい人は気づいたでしょうが、実はこのメール自体もその一環です(笑)。

もう少し前向きな例を挙げると、ゲスト対応についてはやはり仏頂面で
やや愛想は悪いですが、1年の会員担当の経験を通して色々学び
「ゲスト対応マニュアルを作り、実践する」という
「自分なりの乗り越え方」で1対1ならなんとか対応できるように
なりました。

あとは、特に3年の様々な役員経験を通し、組織の中で対等な立場での
話し合いや決め方などについてもかなり経験を積むことができました。

これらの「経験を積める」ということは、職場などでは求めても機会を
得られないこともあるのでやはりTMCの一番貴重な価値だと改めて感じます。


2つ目は、やはり「論評」。
論評については入会後間もない頃に小池さんが「論評を子育てにも活用
している」という話を聞いたことが「実際に例会の外で活用している人が
いる」ということを知れた意味で大きかったですね。

仕事の場では他人に希望を伝えるときがメインになりますが、
論評の対象を自分自身にすれば自分を力づけたり、
見直すきっかけにすることもできます。

また、論評の「良いところを見つけるスキル」は「心から相手をほめる」
という意味で職場の人間関係を良好にするのにきわめて有効だと思います。

論評の「相手のいいところを見つける」という流れで始めた
サンクスカードも、職場(今はお菓子とともにカードを
渡しています(笑))でも結構好評で、TMCで得た財産です。

もしTMCでまず試していなかったら、いきなり職場ではできなかった
でしょうから。

気質的に「話す」ことと相性が悪い自分にとって、これも1つ目と同じ
「自分に合わせた乗り越え方」という意味でとても意義深く感じています
(「“正解”は一つではない」と言い換えてもいいかもしれません)。


最後の3つ目は、「コミュニティ」、つまりTMCでともに学んだ人たち。
今だから言いますが、正直TMC経験の後半は(自分自身で仕事を
増やしていた面はあるにせよ)とにかく目の前のことをなんとか
することで精一杯で、重圧を感じた時もありました。

しかし、今振り返ってみれば月に2回顔を合わせる「コミュニティ」が
あったというのは基本的に出不精で人付き合いをしない私にとっては
よいことでしたし、その「場」を作るのに自分自身でも
貢献していたという意味でもあります。

また、なんだかんだ言ってもTMCの仲間はみな(多少の癖は
あるにせよ)、人柄的にも温厚で学ぶ意欲が高く、
その発言から気づきや学びを得ることもしばしばでした。


最後に今後への抱負ですが、トーストで学んだこと、特に論評を職場でも
もっと活かしていきたいと思っています。

例会中の「論評モード」の時はアンテナも立ち伝え方にもかなり気を
配れるようになりましたが、普段の仕事ではまだまだ十分とは言えません。

私自身、豆腐とまでは言わないまでもゼリー程度のメンタルの
強さなので、「己の欲せざること人に施すことなかれ(されて嫌なことは
他人にもするな)」の言葉に従い、他の人にも「自分がされたい
言われ方(=論評)」を常にできるようになっていきたいと考えています。

そして、いつの日か「なぜそんなに行き届いた伝え方が
できるんですか?」と聞かれたら、「昔トーストマスターズクラブというものに入っていてね、、、」と答えたいと思っています。

少々時間は空いてしまうかもしれませんが、それが私のトースト
マスターズクラブへの恩返しです。


最後に改めて、ありがとう小田原TMC。
そして小田原TMCで一緒に学んでくださった皆さん、
本当にありがとうございました。


●関連
odawaratmc.wordpress.com
www.district76.org