山田太郎の気づきノート

タスク管理や効率化、自分の活かし方を中心に、実践を通して得た気づきやコツを図解を交えて紹介します

【本の紹介】禅、比べない生活~「自分のものさし」で生きるヒントが書いてある本~

今回は「よく自分と他人と比べてしまい疲れる……」と感じているにおすすめの本、「禅、比べない生活」についてご紹介します。

私自身、どうしても人と比べて悩んでしまう(ブログのアクセス数とか……)ところがありましたが、読了後に悩むことが減ったので、ぜひ読んでみてくださいね!

  • 自分と他人を比べてしまい、自分にないものに落ち込んでしまう人
  • 結果にこだわり、他人と競争する意識が強い人
  • 他人のブログのアクセス数や読者数を見て「自分はダメだ」と悩んでいる人

おすすめ度:★★★★☆(4/5)
読了日:2018/4/16
カテゴリ:生き方・あり方の本

本の概要

禅寺の住職で庭園デザイナーであり、禅に関する多数のベストセラー・ロングセラーもある筆者が、人と比べず「自分のものさし」で生きるためのヒントを紹介した本です。

心に残った言葉と読みやすさ

心に残った言葉として

  • 自分の手法に自信が持てるようになれば、「あの人」を羨む気持ちも、「この人」の武器を妬む気持ちもなくなります
  • 「他人と全く比べない」のは難しいが、「他人と比べることと少し距離を取る」ことはできる
  • 一大事と申すは、今日ただいまの心なり
  • 比べる相手は他人ではなく自分にする
  • 結果自然成(けっかじねんになる。結果は自然にでてくるもので、コントロールできるものではない)
  • 「日々、工夫をすること」は「毎日を丁寧に生きること」
  • その人の価値は、常に"時価"ではかられる
  • 人生は、手ぶらで生きて、手ぶらで死ぬのがいい
  • 一生まねをしておったら、まねがほんまもんや
  • シンプルに生きるとは、まさしく、「本分を全うする」こと

がありました。

また、読みやすさの点で

  • 1つのテーマに3ページ前後で疲れている日でも気楽に読める量
  • 語りかけてくるような言葉づかい

などで配慮がされており、読みやすかったです。

以下、特に心に残った言葉3つを感じたこととともにご紹介します。

自分の手法に自信が持てるようになれば、「あの人」を羨む気持ちも、「この人」の武器を妬む気持ちもなくなります

「心に残った」どころか「心にグサッときた」というのが正直なところです。

私は本はそれなりに読んでいて知識はあるつもりなのですが、恥ずかしながら結果に十分つながっているとは言えません。

それがゆえに、「正解」を求めて腰が軽くなってしまっており、次々に様々な本や手法をとっかえひっかえしてしまう傾向があります。

そうすると当然結果はついてこないので(仮に「正しい方法」でも結果が出るにはある程度の継続が必要です)、また自身がなくなり別の「正解」を求めて他の方法に手を出し……やっぱり結果が出ず、「結果が出ている人がうらやましいなあ……」となるわけです。

ただ、この根っこは「(大きな意味での)結果を出せていない」というところにあるので、小さな成功を数えてまずはじっくり時間をかけて「自分の手法」を育て、自信をつけるのが一番だなあと改めて感じました。

「他人と全く比べない」のは難しいが、「他人と比べることと少し距離を取る」ことはできる

少し意外だったのが、本の中で何回か「競争社会に生きていること自体は変えられないし、他人と全く比べないのは非現実的」と述べていたことです。

てっきり「まったく比べなくていいんだよ」とやさしく語りかけてくるものかと思っていました。

ただ、確かに「まったく気にしなくていい」と考えるとかえってそれにとらわれてしまうこともありますし、私のようなタイプは完全に自分の殻に閉じこもってしまう場合もあります。

何より、「まったく比べない」より「比べることと少し距離をとる」の方が実践しやすい(こういう本を読んでいる人は少なからず人と比べて疲れているでしょうし)。

その辺を考えると、ここに書いてある通り「少し距離をとる」くらいのさじ加減が一番いいのかもと感じました。

一大事と申すは、今日ただいまの心なり

一大事とは、人生でもっとも大切なことという意味だそうです。つまり「今の自分の心を一番大切にしてあげなさい」ということですね。

私は7つの習慣の「影響の輪」の考え方(自分が影響を与えられる=変えられることに集中する)を普段から意識していますが、それでも変えられない過去のことや起こるかもしれない未来のこと(特に誰かに叱られないかとか……)が頭の中でループしてしまうことがあります。

そういう時にはこの言葉を思い出し「今、ここ、自分」に意識を戻すことで雑念に悩まされることがかなり減りました。

この本を読んで自分はどうありたいと思ったか

自分のやり方を自信が持てるまで煮詰め、「他人と比べなくても安心できる自分」でありたいと感じました。そのためには、まずは日々の「小さな成功」に目を向けることからですね!


自分の手法に自信が持てれば比べる必要はなくなる