【今日の名言(2015/10/16)】先達の役割
「私は諸君に何も与えることは出来ないが、ただ諸君等を起た(たた)しめることさえ出来れば、それでよい。
(中略)諸君等にして今日真に起つならば、最早私の任は終わったとも言える」(森信三 訓言集)
いかに優れた先人でも、結局は後進が目を覚まし、自ら歩き始めることの手助けしか出来ない、ということですね。
後進に対してはついあれこれとお節介を焼いてしまいがちですが、いつかは「ひとり立ち(起ち)」してもらわなければなりません。
特に"親切"な人は、親切心から手を貸しすぎて無意識に相手の自律性を損ねてしまいがち(私も大いに自戒するところですが)。
先人の役割は「常に導くこと」ではなくあくまでも「後進が自ら起つ手伝い」。
もちろん段階はあるにせよ、後進が1日も早く「自ら起」ち、自分(先達)が必要なくなるようなこ距離感(相手のタイプと成長により変わります)で接することこそ、先人として最も重要なことなのかも知れませんね
●関連
「魚を与えるより、魚の釣り方を教えよ」(ことわざ)
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